ベンホビー 1/100 エアクラフト シリーズ

F-15C



F-15C_0 −紙礫筆誅堂さんの作品−
F−15Cです!
以下、ご本人の説明文です。
F-15C(ベンホビー1/100) 2000/09/17記
F-15C、ベンホビー1/100。長谷川1/48で一時発売されていたキットではない。

キットの指定塗装が在沖縄米空軍機で、F-86Eと翼を並べる事は当然考えたが、結局やらなかった。

元々造りたかったのは、F-15を第一段だか補助推進器だかに使う多段式対衛星兵器(さながらSF未来戦争である)だったのである。

ともあれ、ようでけてまっしゃろ(笑)。

素材がいいものだから、これ位の仕上がりにするのは朝飯前。勿論、目玉の対衛星誘導弾(訓練弾)廻りは総て自作。

F-15C
友人が訓練弾を見て、


   友人 “こんな小さなデカール、良くあったな”


   筆誅堂 “手描きだ”


   友人 “・・・”


いい気分である(笑)。

ワークが発売してる細筆は大変具合が宜しい。道具は選びましょう、筆は基本的に画材店で買うもんです。

F-15C
完成は1988年。

国籍標識には付属のデカールをそのまま使ったので、十二年の歳月を経て黄ばんできているが、手描き分は未だ健在である。

就職当初、職場は大阪にあり、これに使った真鍮材料は梅田は旭屋書店内の鉄道模型専門店「マッハ模型」で調達したのだが、この度退去との事で誠に寂しい限りである。

それ以上に残念なのが本キットの版元である、ベンホビー。

何であっさり潰したのか。

このキットの金型、どれほどの出来かは今御覧になっている通りである。どこでもいいから復活させろよ。

模型雑誌がつまらぬ自粛をやって黙殺したとか云う話 も聞いているが、現在の高価かつ「サンデーモデラーに完成は、無理」とか云う本末転倒な代物を年少者が買うわけ、あるまい。

入門編となるキットは必要なのである。

黙殺の話が実話なら、自ら滅びを招いているに等しい。阿呆である。
F-15C

デカールと云えば胴体上面のハニカム材料警告表示、これはデカール。

初めて貰った不労所得をはたいて当時発売されたばかりの 富士ゼロックス製「写楽」 超小型複写機を購入し、これを使ってこれまた今はなきMicro Scale Decal社製の透明デカール上に手描き原版を黄色のカラーフィルムで複写して造ってある。

この手の試みとしては最も早期に実現されたものの一つではないかと思う。尤も、相応に印字品質は悪い。

「写楽」は買う時に

「高価な割にこの程度の代物ですよ、本当にいいんですね?」

と東急ハンズの店員さんが印字見本を見せて念を押した程である(大層良心的である、大方猛烈な苦情でもあったんだろう(爆笑))。

それはともかく、こちらのデカールは今に至るも全く黄ばんでおらず、Micro Scale社製品の品質がいかに高いものだったかを、無言で物語っている。

しかし今考えると、「写楽」はそれ以降如何なる用途にも全く使わないまま廃棄処分となったのだから、このF-15Cは、一機を完成させる為に投入された製作費用が筆誅堂史上最高額 となる機体だったのだな(現状)。あはは、感無量也(失笑)。

因みに左翼上面の汚れは、震災である。

色を見るにこれはFG.Mk1の塗膜かな。

下手に落とすも怖いし、困ったものである。

−注意−
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文責:紙礫筆誅堂


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