−紙礫筆誅堂さんの作品− これまた素晴らしい手の込んだ作品が送られて来ましたので紹介します。 A-6A改造、A-6Eイントルーダー!! 以下、ご本人の説明文です。 A-6E、田宮 1/100。フジミ 1/72 でもレベル 1/48 でもない(笑)。 「壱葉の写眞」と云う。当方にとってそれは故木村秀政教授が瀬尾央達と出した「世界の軍用機 アメリカ編」(平凡社カラー新書、1975 年)に掲載されていた A-6E の写真である。完成したのは 1999 年、まさしく二十年越しの恋である。女なんざ目じゃないぜ、二十年も経ちゃあオバハンだ(爆笑)。但し、残念乍ら資料不足で機番は別のものとなった。 しかし、A-7 にしろ A-6 にしろ F-4 にしろ F-15 にしろ、人気機種はどうしてこうキットに恵まれないのか、謎である。今では想像もつくまいが、昔はひどいものだったのだ。 その実例がこの A-6。おまけに当方が入手したキットは部品が歪んでいたのである(哄笑)。全く、元が悪いのに加えて小物もことごとく使い物にならないので、ビゲン以上に手間がかかった。 一々列挙はしないが、写真を一見してこれが田宮のキットが化けた姿と判る方はいない筈だ。いるものなら是非ともお目にかかりたい。 この機体の作成から、ようやく電算機を応用するようになった。 母艦名だの各種警告表示だの、こちらの手描きの限界を下回る大きさの文字は、透明デカールに印字する事で解決している。この「助手」がいなけりゃ完成は覚束なかったなー。何しろ塗装工程でもたついて(また本業じみてきた)、搭載兵装の方が先に仕上がったりしていたのである。 と云うよりは、もたついているうちに電算機廻りの環境がようやく実用水準まで追いついて来たと云う方が、正解なのだろう。
因みに、十二発の Mk82 高抵抗爆弾は、一つ残らず自作。1/100 では型取り複製は極めて難しいのである。複合射出式爆弾架は一番出来のいいF-105 のものを流用、他キットのものは使い物にならない。因みに B-52のそれが機体相応に巨大だったのには、呆れてしまったよ。
−注意−
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文責:紙礫筆誅堂
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