タミヤ 1/100 ミニジェットシリーズ
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アメリカン ファントム


ファントム5000−紙礫筆誅堂さんの作品−
紙礫筆誅堂さんより素晴らしい作品が送られて来ましたので紹介します。
ファントム5000です!以下、ご本人の説明文です。
F-4E、田宮 1/100。
長谷川 1/72 で発売されていたキットではない。まあ、主輪収容部張り出しの形で判るとは思うが。

1979 年頃に大方できていたが、完成したのは結局 1982 年。間に大学受験を挟んでいる事もあるが、遅延の理由はそれだけではない。
作成を開始した当時、資料不足で外翼スラットの正確な形状を知らなかったのである。内翼同様可動だと思い込んでた、まさか固定だったとはね。塗装後に改造を行う羽目になった。我乍ら無茶をしたもんだ。
ファントム5000(後方)それに加えて躊躇したのが、胴体の万国旗。さすがに直接書き込む度胸はなく、結局デカールの余白に手描きし、貼り付けて片付けた。
何でもやってみるもんである(笑)。因みに、塗装は総て手塗り。

例の、現在「航空ファン」誌で第一頁の記事を書いている精神科医、北杜夫が随筆に書いてた甥子さんであるが(笑)、同氏のコレクションにこの機体、あったかな?ひょっとすると 1/100 でこれ持ってるの、世界中でこの俺様ただ一人だけじゃないかと思っていたりする。誠に良い気分である(爆笑)。

機体の線、オリジナルのそれとずいぶん違うのにお気付きだろうか。機首からコクピット後部にかけて手を入れてある。おかげでキャノピは絞る羽目になった。
ファントム5000(後方)格好良くなったのはいいが、実は機首自体が 5mm も長かったと知ったのは、更に後の事である(爆笑)。
全く、ロクなキットじゃないよ(苦笑)。今でも作っているけれど。
右翼外翼の境界層板がなくなっている。これまた震災である。
F-4J
−紙礫筆誅堂さんの作品−
次はF-4E改造のF-4Jです。
以下、ご本人の説明文です。
F-4J、田宮 1/100 改造、レベル 1/72 には非ず。1999 年完成。
作例はレベルがかつて販売していたアレ(笑)。そう、誰もが造りたがる VX-4 の初代“Black bunny”である。機首は F-4K/M のものを型取りし、ワークが出してた注型用エポキシ樹脂で複製した。この頃はパテ代わりに瞬間接着剤を用いていたが、これがまた脆いので泣かされた。さながら硝子である。今では同用途には、一切使っていない。
下書きを行うのがまず不可能な上、黒の塗膜がこれまた脆くて(これもレベルカラーだった筈だ)二重三重に泣かされた代物である。
F-4J星の数は国籍標識を含めて合計廿八個。記録と云えよう(笑)。例の齋藤章二氏のコレクションにある機だが、1/100 ではこれが世界で二番目ではあるまいか(爆笑)。

後部胴体の Bu.No. で作業が停滞しちまって、十年近く放ったらかしになっていたが、これもまた、「助手」に助けて貰ったクチである。いやー、いい時代になったもんだ(笑)。その気になれば全注意/警告表示をデカール化して貼る事だって不可能じゃないんだが、いかんせん資料不足である。コーションデータを造るためのデータが無いのだから、皮肉なものだ。
やっぱり警告表示がないと、今一締まらないねー。
F-4J歩行路や機首防眩塗装の艶消しを施していないせいもあるんだが。Micro Scale が出してた 1/32 用デカール、買っとくんだったな。

三連射出式爆弾架は F-105 の複合射出式爆弾架を複製し、二つに切って作ったものである。パイロン側取付架も作ってあるんだが、ちょっと判りにくいかも知れない。
F-4JF-4J

−注意−
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文責:紙礫筆誅堂


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