これは私の作品です。 これも学生時代に買い、作り始めたものです。しかし、パーティングラインの整形時に削れた浮き彫りを修復するのに手間取り、さらに塗装する段階で何の仕様にしようかと悩んでいたらそのままになってた。でも結局、一番簡単な塗装にしてしまった。この塗装は資料もなかったんで素直に指定通りに塗ったがシートはホントにこんな色なんだろうか?色が明る過ぎて情けないコクピットがやたら目立ってしまう・・・。 うまい具合に機首部分がピンボケしてますがキャノピー付近ももっとボケていたらコクピット内部が隠せれたかも!?
−紙礫筆誅堂さんの作品− バッカニア S Mk2 Aです! 以下、ご本人の説明文です。 バッカニア S Mk2 A、田宮 1/100、マッチボックス 1/72 に非ず。1984 年か 1985 年に完成。 1978 年頃に途中まで作って放り出していたのを、何の気なしに完成させた。塗装はマッチボックス指定のもの、胴体上面の黄/赤線は手描き一発。 機首の線に若干手を入れ、筋彫りを施し、各種アンテナや発動機排気管、風防ワイパーも作ってある(接写参照、因みに UH-1B も完成当初はワイパーがあった。無くなったのは震災故である)。と、まあ、それなりに手は入れたとは云え、工作にも塗装にも特に目玉がなかった為か、「あ”ーー、完成したーー」(爆笑)とそのまま並べておいた代物である。十五年後に写真を撮ってみて、驚愕した。 線の精悍さもさること乍ら(こんなにカッチョいいなんて、今まで全然気付かなかったぜ(笑))、長年追い求めていた色がディスプレイの中に表れているではないか。
実物の塗色はもう少し暗い。つまり、この色は写真機の閃光の中に一瞬だけ浮かび上がり、電算機のディスプレイの中にのみ発現している「ザルツブルクの小枝」なのである。言うなれば「デジタル心霊写真」みたいなもんだ。 暗緑色はともかく、青灰色はグンゼ産業の特色を元に調色したものだが、皆様御存知の通り航空雑誌で見かけると大抵青みを帯びた色で印刷されているにも関わらず、英国標準色 BS381C-638“Dark Sea Grey”は青みを一切含まぬ単なる暗灰色である。 つまり、この「青灰色」は、永遠に正解たる調色比を示す事のできない「幻の色」なのだと云えよう。 全天候下、海面すれすれの低空をかすめて電探をかいくぐり、赤い熊の乗った巡洋艦に鉄拳を喰らわすと云う同一の用兵思想の下に生まれ乍ら、英国の「海賊」と米国の「侵入者」の姿はかくも異なる。存分に見較べて戴きたい。 単一のシリーズでそれを実感できたのが、田宮 1/100 ミニジェットであったのである。 全く、機種選定の渋い事。渋すぎて資料収集や対象選択にド偉い苦労をさせられるのも、ミニジェットならではであると云える。付き合いが長きに及ぶのは、そのせいもあるのだろう。我乍ら気の長い話だが。
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