イッコー 1/144 エアープレーン シリーズは1973年にクラウン、ミツワモデルとの3社共同企画で始まりました。
(クラウン1/144エアープレーンシリーズのページ参照。) イッコーが開発したキットは、全部で12機種のようです。但し、イッコーはこの企画を立ち上げ後、早々に倒産したようで、 後期開発分の6機はクラウンから発売されています。 クラウン及び、その後金型を引き継いだアリイ(現在マイクロエースへ社名変更)のお陰でイッコーの商品は、長い間、 途絶えることなく供給、販売され続けました。 ちなみに後期に開発したと思われる6種は、パネルラインがほぼ凹ラインであり、初期に開発した6種よりもイイ感じになっています。 イッコーのエアープレーンシリーズもクラウン、ミツワ同様、複数のパッケージと販売価格が存在します。 イッコー、クラウンのパッケージは既にクラウンのページで紹介していますので重複しますが、今回は、 アリイのパッケージも発売されたであろう順番に並べてみました。一部、推測がありますので順番は、間違っているかもしれません。注意下さい。 現在、私が把握している箱は、以下の通りです。 |
イッコー | ・70円キャラメル箱(初版) |
・100円上下箱 | |
クラウン | ・50円キャラメル箱 |
アリイ | ・50円キャラメル箱(アリイ初版) |
・戦艦セット箱 | |
・100円上下箱 | |
・6機セット箱(1) | |
・200円上下箱 | |
・6機セット箱(2) |
■ イッコー:70円キャラメル箱(初版) |
クラウン、ミツワとともに始まったこの1/144 エアープレーン シリーズ。イッコーが出した最初のパッケージがこれです。
当然のことですがパッケージデザインは、クラウン、ミツワと同じです。
(クラウン1/144エアープレーンシリーズのページにも紹介しています。) 通常は3個がシュリンクパックされて200円で売られており、1個バラ売りの場合は70円で販売されたようです。 クラウン1/144エアープレーンシリーズのページにはシュリンクされた機種ごとにリストにして並べています。 イッコーの製品は、日本機3点セット(零戦32型、疾風甲型、紫電改)と外国機3点セット(P-51D、Fw190G-1、ハリケーンMK2C)の2種を確認しています。 下記リストはシリーズNo.順に並べてみました。 備考欄に書いていますが、99式艦爆以降のキットは、初版パッケージ未確認です。このパッケージでは発売されていない可能性が高いです。 初版には、ディスプレイスタンドが付属するため、機体の裏にはスタンド挿し込み用の穴が開いています。 箱の裏面にはクラウン、ミツワ同様、カラー図面と機体データと共にIMC模型研究会共同企画と印刷されています。 |
No. | KIT No. | BOX | アイテム | 当時価格 | パネルライン | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 701 | ゼロセン<零戦>32型 | 70 | 胴体&翼凸ライン | ||
4 | 702 | ハヤテ<疾風>甲型 | 70 | |||
7 | 703 | P−51Dムスタング | 70 | 胴体&翼凸ライン | ||
10 | 704 | シデンカイ<紫電改> | 70 | 〃 | ||
13 | 705 | フォッケウルフ 190G−1 | 70 | 〃 | ||
16 | 706 | ホーカーハリケーン MK2C | 70 | 〃 | ||
(19) | 愛知99式艦上爆撃機 | (70) | 胴体&翼凹ライン 水平尾翼凸ライン | 初版パッケージ 未確認 |
||
(22) | 中島97式艦上攻撃機 | (70) | 胴体凹ライン、翼凸ライン | 〃 | ||
(28) | SB2C−1ヘルダイバー | (70) | 胴体&翼凹ライン 水平尾翼凸ライン | AHM版のパッケージ を見た事有り |
||
(31) | ベルP−63Aキングコブラ | (70) | 〃 | 初版パッケージ 未確認 |
||
(34) | 二式水戦 | (70) | 〃 | 〃 | ||
(37) | カーチスP−40Nウォーホーク | (70) | 〃 | 〃 |
■ イッコー:100円上下箱 |
この箱もクラウンのページで紹介しています。1973〜74年のオイルショックの影響で発売価格が100円に値上がりしているようです。 残念ながらイッコーから発売されたキットは、このパッケージが最後のようです。 現在、私が確認しているのは、このホーカーハリケーンのみです。発売期間が短かったのかネットオークションでもほとんど見かけません。 |
No. | KIT No. | BOX | アイテム | 当時価格 |
---|---|---|---|---|
16 | 706 | ホーカーハリケーン MK2C | 100 |
■ クラウン:50円キャラメル箱 |
この箱も勿論、クラウンのページで紹介しています。イッコー倒産後、一時期クラウンブランドでイッコー製品が発売されていました。 このパッケージから、イッコー後期開発分と思われる6機種がラインナップに追加されています。 ディスプレイスタンドは無くなり値段は50円となっています。 |
KIT No. | BOX | アイテム | 当時価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|
420 | フォッケウルフFw190G−1 | 50 | ||
421 | P−51Dムスタング | 50 | ||
422 | ホーカーハリケーン | 50 | ||
423 | SB2C−1ヘルダイバー | 50 | イッコー開発分と思われる。 | |
424 | ベルP−63キングコブラ | 50 | 〃 | |
425 | カーチスP−40Nウォーホーク | 50 | 〃 | |
426 | 紫電改 | 50 | ||
427 | 零戦32型 | 50 | ||
428 | 疾風 | 50 | ||
429 | 2式水戦 | 50 | イッコー開発分と思われる。 | |
430 | 99式艦爆 | 50 | 〃 | |
431 | 97式艦攻 | 50 | 〃 |
■ アリイ:50円キャラメル箱(アリイ初版) |
イッコーの金型は、クラウンからアリイに移り、アリイから再販されたようです。 ・シリーズ名 シリーズ名は、パッケージに「1/144シリーズ」と印刷されています。 しかし、当時のアリイカタログ(1979年のみ所有)には「ミニ飛行機 シリーズ」として記載されていますので、当HPでは 「ミニ飛行機 シリーズ」というシリーズ名で紹介します。アリイのシリーズ名は時代と共に?変わりますが・・・。(^_^; ・発売時期 発売時期は、1978年のようです。(モデルアート増刊「WWII日本機モデラーズハンドブック−2」の零戦プラモリストに「アリイ1/144 零戦:1978年発売」となっている。) ・シリーズ番号 このパッケージからアリイが新しく付けたシリーズ番号が印刷されています。No.1〜6が日本機、No.7〜12が外国機となっています。 独自のシリーズ番号を付けると、IMC時代のシリーズ番号と異なりますので、箱の番号とランナーの番号が一致しない、ややこしい状態となります。 それを解消する為か、日本機のランナーは、番号のみアリイの付けた番号に金型を修正しています。 もともと零戦32型は「1」だったので、残りの5機を修正しています。但し、修正はこのシリーズ発売の途中から?のようで当方が所持しているキットは 旧番号のものと新番号のものが混在しています。 外国機のランナー番号については、P-51Dムスタングは元々「7」だったのでそのままですが、残りの5機もそのままです。(笑) 何故、金型を日本機同様に修正しなかったかは不明です。 ランナー番号を修正しなかった代わりなのか、外国機のみパッケージの裏面に成型番号としてIMC時代の旧シリーズ番号が印刷されています。 ちなみに日本機のパッケージの裏面には成型番号は印刷されていません。 それではデカールはどうなっているか、気になるところですが、デカールには何とアリイのシリーズ番号とIMC時代の旧シリーズ番号 が両方とも印刷されています。キットとデカールを箱詰めする際の間違い防止なのか? やりますなアリイさん! ・その他 その他、気付いた点ですが、、、パッケージ裏面は組立て説明図が印刷されています。接着剤は入っていなく、「接着剤は別にお買求め 下さい。」と書いてあります。 当時は、プラモデルには接着剤同梱が当たり前でしたが、さすがに値段50円では接着剤は付けれなかったようです。 KIT NO. は、何故だか全て50と印刷されています。50とは当時の発売価格のことを意味すると思われます。 アリイのKIT NO. の付け方の法則からすると50の後ろにA,B,C・・・と付ける予定だったのかもしれません。 |
No. | ランナー No. | KIT No. | BOX | アイテム | 当時価格 | 備考 |
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1 | 1 | 50 | ゼロセン<零戦>32型 | 50 | ||
2 | (4),(2) | 50 | ハヤテ<疾風>甲型 | 50 | ランナーNo.「2」に変更 | |
3 | (10),3 | 50 | シデンカイ<紫電改> | 50 | ランナーNo.「3」に変更 | |
4 | (19),4 | 50 | 愛知99式艦上爆撃機 | 50 | ランナーNo.「4」に変更 | |
5 | 34,(5) | 50 | 二式水戦 | 50 | ランナーNo.「5」に変更 | |
6 | 22,6 | 50 | 中島97式艦上攻撃機 | 50 | ランナーNo.「6」に変更 | |
7 | 7 | 50 | P−51Dムスタング | 50 | ||
8 | 13 | 50 | フォッケウルフ190G−1 | 50 | ||
9 | 16 | 50 | ホーカーハリケーンMK2C | 50 | ||
10 | 31 | 50 | ベルP−63Aキングコブラ | 50 | ||
11 | 28 | 50 | SB2C−1ヘルダイバー | 50 | ||
12 | 37 | 50 | カーチスP−40Nウォーホーク | 50 |
■ アリイ:日本海軍機艦シリーズ |
これは1/144スケールの日本機と、日本戦艦シリーズとしてアリイから発売されていた1/1600スケールの戦艦との組み合わせキットです。
発売時期は、販売価格から考えると50円キャラメル箱と同時期じゃないかと思われますが詳細不明です。 シリーズ名は、日本海軍機艦シリーズとなっていますが、海軍機の中に陸軍機が混じっているところがアリイらしいです。 戦艦キットについてですが、元キットは飛行機同様、元イッコーの製品のようです。イッコー時代は、ゴム動力でスクリューが動く キットでしたが、こちらは動力をオミットしてディスプレイキット(ディスプレイキットとしては、かなり厳しいですが・・・)としています。 イッコー時代からですが戦艦用の飾り台が付いています。 |
No. | KIT No. | BOX | アイテム | 当時価格 |
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1 | 100A | 零式艦上戦闘機+戦艦<大和> | (100) | |
(2) | (100B) | 局地戦闘機<紫電改>+戦艦<武蔵> | (100) | |
(3) | (100C) | 四式戦闘機<疾風>+戦艦<陸奥> | (100) | |
(4) | (100D) | 99式艦上爆撃機+戦艦<長門> | (100) | |
(5) | (100E) | 二式水上戦闘機+戦艦<榛名> | (100) | |
(6) | (100F) | 97式艦上攻撃機+戦艦<霧島> | (100) |
■アリイ: 100円上下箱(ピーナッツ144シリーズ) |
1980年のパッケージ替えで100円に値上がりし、シリーズ名も「ピーナッツ144シリーズ」に変わりました。 *アリイ 1/144飛行機(100円)の発売予定:1980年6月(日本プラモデル50年史特別付録CD「昭和プラモデル全リスト」より) 値上がりに伴い、ディスプレイスタンドと塗装ガイドが付属されます。 パッケージには誇らしげに「★スタンド付★」と印刷されています。 このディスプレイスタンドはアリイ独自仕様のようでIMC時代に付属していたものとは異なります。 このスタンドは、これ以降、この1/144シリーズでずっと付属されます。 塗装ガイドは、オールカラーで、きちんと塗料番号まで指定されています。塗装ガイドの裏には組立て説明書が単色印刷されています。 デカールは、アリイ初版と同様にアリイのシリーズ番号とIMC時代の旧シリーズ番号が両方印刷されています。 |
No. | ランナー No. | KIT No. | BOX | アイテム | 当時価格 |
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1 | 1 | AR.97A | ゼロセン<零戦>32型 | 100 | |
2 | 2 | AR.97B | 疾風 | 100 | |
3 | 3 | AR.97C | 紫電改 | 100 | |
4 | 4 | AR.97D | 99式艦爆 | 100 | |
5 | 5 | AR.97E | 2式水戦 | 100 | |
6 | 6 | AR.97F | 97式艦攻 | 100 | |
7 | 7 | AR.97G | P−51Dムスタング | 100 | |
8 | 13 | AR.97H | フォッケウルフFw190G−1 | 100 | |
9 | 16 | AR.97I | ホーカーハリケーン | 100 | |
10 | 31 | AR.97J | ベルP−63キングコブラ | 100 | |
11 | 28 | AR.97K | SB2C−1ヘルダイバー | 100 | |
12 | 37 | AR.97L | カーチスP−40Nウォーホーク | 100 |
■ アリイ:1/144 6機セット箱(1/144 スクランブルシリーズ) |
1/144 スクランブルシリーズとして、ジェット機と大戦機(日本機と外国機別)が6点セットとして一時期、発売されていました。
発売年は、不明ですが、当方が高校3年生の頃(1986年)に店頭で販売されていた記憶がありますので、1980年代中頃の発売であろうと思われます。 ジェット機は、JET FIGHTER SET(戦闘用ジェット機・6点セット)、大戦機は、SKY FIGHTER SET(日本機・6点セット、外国機・6点セット)として販売されていました。 |
No. | KIT No. | BOX | アイテム | 当時価格 |
---|---|---|---|---|
(1) | A381 | 戦闘用ジェット機・6点セット | 600 | |
2 | A382 | 外国機・6点セット | 600 | |
(3) | 日本機・6点セット | (600) |
■ アリイ:200円上下箱 |
このパッケージも、いつ頃発売されたか把握していません。気が付いたら再販されていました。
当方、この年代のアリイカタログは1998年しか所持していませんが、1998年のアリイカタログにはすでに掲載されています。 1998年カタログにはシリーズ名として「1/144エアープレーン シリーズ」と英語で書かれています。 懐かしいシリーズ名が復活か!?と思いきや、英語の横には、日本語で「1/144 飛行機 シリーズ」と書かれています。 ただ単に英語を日本語に訳しただけなのか?それとも本当のシリーズ名か?は不明です。 パッケージには、英語で小さく「ワールド フェイマス エアクラフト シリーズ」と印刷されています。 こちらが本当のシリーズ名なのでしょうか?アリイのシリーズ名はどれが正式名なのか判別不能です。 箱の中には、塗装ガイドが無くなり、組立て説明書のみが入っています。また、キットが入っている袋にはラインナップが印刷 されたカラーの厚紙が入っています。もちろん「スタンド付」です。 パッケージは、「PL対象商品」と印刷されているものと印刷されていないものの2種類があるようです。 PL法(製造物責任法)が施行されたのが1995年7月1日ですので、それ以降(何年後が不明)に販売された「PL対象商品」と印刷されている パッケージには、「組み立てる前に必ずお読み下さい。」という注意書きの印刷物が入っています。 有井製作所はマイクロエースと社名変更されましたが、まだマイクロエースのロゴのパッケージでこのプロペラ機のシリーズの再販は されていないようです。ジェット機はマイクロエースで再販されていますが、プロペラ機も再販されるのでしょうかね・・・?。 |
No. | KIT No. | BOX | アイテム | 価格(税抜) | 備考 |
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1 | 23026 | 零戦32型 | 200 | ||
2 | 23027 | 疾風 | 200 | 途中からか?中身が元LS製キット に変更された |
|
3 | 23028 | 紫電改 | 200 | ||
4 | 23029 | 99式艦爆 | 200 | ||
5 | 23030 | 2式水戦 | 200 | ||
6 | 23031 | 97式艦攻 | 200 | ||
7 | 23032 | P−51Dムスタング | 200 | ||
8 | 23033 | フォッケウルフFw190G−1 | 200 | ||
9 | 23034 | ホーカーハリケーン | 200 | ||
10 | 23035 | ベルP−63キングコブラ | 200 | ||
11 | 23036 | SB2C−1ヘルダイバー | 200 | ||
12 | 23037 | カーチスP−40Nウォーホーク | 200 |
■ アリイ:1/144 6機セット箱(エアクラフト 6点セット) |
スクランブルシリーズ同様、日本機を6機集めたセットと外国機を6機集めたセットがパッケージ替えで発売されていました。 6機で当時発売価格800円でしたので単品を6個購入するよりもお買い得感がありました。 |
No. | KIT No. | BOX | アイテム | 当時価格 |
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1 | 92081 | 1/144 6機セット(日本機) | 800 | |
2 | 92082 | 1/144 6機セット(外国機) | 800 |